一般的にカメラを挿入するとくねくねしている箇所が伸び、その伸びた所をショートニングというテクニックで戻してストレートの形にしてから先に進んで行きます。
この時に腸が過度に伸ばされる事により検査時の痛みが生じます。
経験とテクニックのある先生は腸を伸ばしても強い痛みが生じる前に解除して進みます。
しかし、腸を伸ばす事なくストレートに近い形で挿入できれば痛みのない理想的な検査が可能となります。
大きいカーブを描くことなく、なるべくストレートの状態で挿入する事を「軸を保持する」と言い軸保持法と表現され、多くの先生がこの方法を心がけて検査を行っています。
さらに自然状態の大腸はつぶれた状態で視野が悪く、視野を確保する為には空気や水を送り込んで視野を確保しますが必要以上に膨らますとやはり痛みの原因になり、経験とテクニックのある先生はほとんど膨らまさずに挿入します。
大腸検査は痛みが強く、つらい検査だというイメージを持たれるケースがありますが、スムーズな挿入を行うことで痛みの少ない検査を受けることが可能になります。